WEB版 歌集『銀河最終便』 &メモ /風間祥
Finality mail of the Milky Way

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『銀河最終便』歌のふるさと                 

イエティ


《淡々とこのかなしみに堪えること イエティの棲むネパールの空》



大きな大きなイブキの木 カイヅカイブキの雪男という

明け方の大学構内歩く時 ヒマラヤ杉がピラミッドに見え

薔薇色の空をバックに立っているヒマラヤシーダの大きな影が

淋しくてひとりぼっちで悲しくて ヒマラヤシーダの枝走る栗鼠

そういえばユウマのママはどうしてる? 女優だったね擦れた声の

アシベにはいつ頃さようならをして芥子の思い出ヒマラヤの芥子

捜しても見つからないって知っている雪の陽だまりから消えたきみ

人里に近づいたとき聞こえたね きみの嫌いな雪崩の音も

ヒマラヤの水に雪(すす)がれ氷より透明な色、欠片の形

雪だるま スノウマンにも春は来て 溶けてしまった夢の紫

ふかふかの綿毛の中の小さくてやさしい瞳 きみの青空

そんなにも羞ずかしがりやのきみだから残して帰る 春のヒマラヤ

桃色のてのひらにただひとひらの茉莉花にぎって息絶えていた

薔薇、水仙、ジャスミン香る春の夜 月光降りて蘇る花


 

: 短歌・読書 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by 風間 祥 :
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